圧着ソケットはステンレス管の漏れ補修にも対応します
ステンレス管は、大きく分けて厚肉管(配管用ステンレス鋼管・JIS G3459)と
薄肉管(一般配管用ステンレス鋼管・JIS G3448)の2種類があります。
厚肉管について
● 厚肉管は鋼管と同じく、 一般に呼び径A(15A,20A等)で呼びます。
● 厚肉管の外径寸法は鋼管(こうかん)と全く同じです。
ですから、直管部の漏れであれば、鋼管直管専用型の圧着ソケットがそのまま使用できます。
(鋼管兼用型でも使用できますが、直管専用型の方が理想的です)
● 一方、継手部(ネジ部)からの漏れの場合、あいにくステンレスのネジ継手は
継手メーカーによって外径寸法がバラバラなので、継手の上にかぶせる鋼管兼用型の
圧着ソケットではうまくいかない事が多かったのですが、継手の側面(端面)のみを
押さえる鋼管マルチ継手型圧着ソケットをご利用いただく事によって、どのメーカーの
ネジ継手にも対応が可能になりました。
薄肉管について
● 薄肉管は呼び径Suで呼びます。(このため、薄肉管の事をSu管と言ったりします)
● 薄肉管の外径寸法は少々ややこしいのですが、
13Suから25Suまでは、銅管(どうかん)と同じサイズ
30Suから75Suは、鋼管(こうかん)の1サイズ下と同じサイズ
80Suから150Suは、鋼管(こうかん)と全く同じサイズ
となります。
ですから、薄肉管においても直管部からの漏れであれば、それぞれのサイズに応じた
銅管または鋼管の直管専用型圧着ソケットで漏れを止めることができるのです。
例えば、
20Suの直管から漏れていれば、銅管直管専用型CPL20Aの圧着ソケットを、
50Suの直管から漏れていれば、鋼管直管専用型L40A(又はL40A× 1/2)の圧着ソケットを、
100Suの直管から漏れていれば、鋼管直管専用型L100A(又はL100A× 1/2)の圧着ソケットを、
それぞれ使用します。
● 継手部からの漏れの場合は、一般に薄肉管の接続はメカニカル継手等を使用することが多く、
現状ではこれらの継手部からの漏水には圧着ソケットは使用できません。
ステンレス管の漏れにつきましては、ステンレス管の口径や仕様により使用する圧着ソケットが
異なりますので、詳しくは弊社まで配管口径サイズをご確認の上で、お気軽にお問い合わせ下さい。