漏水箇所に応じた圧着ソケット選定のめやす
鋼管用の圧着ソケットは、兼用型、直管専用型、そしてマルチ継手型の3種類があります。
なかでも、兼用型とマルチ継手型の使い分けは迷ってしまうケースがありますので、適した圧着ソケット選定のめやすをご説明いたします。
鋼管の継ぎ手部(ネジ部)から発生した漏水の場合、兼用型とマルチ継手型のどちらでもご使用は可能です。しかし、通常のエルボやチーズ等で兼用型がご使用できる箇所は、まず兼用型をご使用ください。
ここで「マルチ継手型なら様々な継ぎ手に対応できるから、マルチ継手型だけでもいいのでは?」と思いがちですが、まず兼用型とマルチ継手型とでは耐圧力が異なります。
兼用型の耐圧力は2MPa(20kgf/㎠)に対し、マルチ継手型は半分の1MPa(10kgf/㎠)です。
また、逆にお値段は兼用型よりマルチ継手型の方が少し高価になりますので、コスト面を考えても兼用型の選定を第一にお勧めする理由です。
マルチ継手型は継ぎ手が特殊な形状(バルブ、フランジ、ユニオン、ドレンネジ継手、ステンレス継手等)の場合や、エルボの両端に同時に取り付けたいなど、兼用型がどうしても使えない箇所に、いわば兼用型の補完的な位置づけとしてお役に立てていただければ幸いです。
圧着ソケットにも数種類ありますので、漏水箇所と正しい商品特性を理解していただいた上で適切に漏水補修を行ってください。
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- 鋼管兼用型圧着ソケットの取り付け方法
- 鋼管マルチ継手型圧着ソケットの取り付け方法